結構便利です
ミニドリルで快適ギターライフ
ガットギターの巻き方もわかりますよ

時々,プラスチックのペグ回しを使っていてマーチンのOOO28ECのヘッドなんかに回した傷を付けてしまう人がいますね。

あれは悲しいですよね。

プラスチックのペグ回し(ストリングスワインダーなどとしゃれて言うこともあります。)の深さが大きめのペグのボタンに合わせて作ってあるので,ビンテージタイプの小さいペグのギターで,深く入ってしまうんですね。

それに気が付かないで回してしまったが最後です。


ヾ(@† ▽ †@)ノうわーん





こんな感じの高級タイプも買ってみましたし,木製というのも持っています。
どれも一長一短という感じで,お気に入りは一番安い150円くらいのものです。

でも,これをそのまま使っていると上記のように傷を付けてしまうので,中にマスキングテープなどを丸めて詰め込んで,深く入らないようにしています。


昔Kヤイリのテレビ番組で見た職人さんがペグ回しで弦をはずすスピードがあまりに早かったので,あこがれて同じように挑戦してきたのですが,やはり本数が多くなったり,高いギターだったり,クラシックのように回す向きが違ったり,ペグとペグの間が近いものなどはちょっと面倒な時があります。


そんなときに,プロのリペアマンの方が小型のドリルの先にペグ回しを付けて作業しているのを見たのです。
そう言えば,ヘッドウェイの製作過程のDVDでも弦を張る作業はドリルでしたね。


そのプロのリペアマンの方はボッシュの小型のもので,形も重さもよさそうな感じです。

いつか欲しいと思っていましたが,この手の道具は自分の手にしっくりなじむかというのも大切ですね。


よく大工さんがハンマーを選ぶ時は何本も振ってみて,自分の筋力とバランスが共振するモノを買うといいます。


そして,かなり手になじんで,値段もしっくりというものを見つけたので,買ってしまいました。





ケースに入っているのもグッドです。
じゃまになりませんので。




充電式になっていますが,スタンドと充電器は一緒です。
良く使うビットも何本か挿せます。




ビットはたくさん付いてきます。




横から見るとこんな感じで,軽いのにパワーがあります。

ドリルの下側にはライトも付きますので,暗闇での作業はギターの場合はないと思いますが,他の作業の際には役に立つかもしれません。




そして,このドリルに何を付けるのでしょうか。

ジャジャジャーン!




ジム・ダンロップのターボチューンなるものです。

普通のペグ回しと違って先が取れるのです。
それが,6.35ミリの規格になっていて,ふつうの小型のドリルのビットと同じように使えるのです。


(ノ°ο°)ノ  オオオオ


しかも,夜行塗料のように光る畜光タイプで電気を消した部屋で居場所が分かるというものです。

あまり意味はないようにも思いますが,電気を消した部屋でも踏まなくていいとか。


( ̄ヘ ̄;)ウーン





回してみるとこうなります。

ライトも光っていますね。





クラシックギターの巻き方は結構面倒ですよね。
鉄弦に慣れている人にとっては不便な感じがします。

ガット弦に慣れている人もきっと鉄弦は大変だと思っているんでしょうね。


(* ̄m ̄) ププッ


クラシックギターの弦は伸びるので巻く回数が多いのにペグが回しにくいのです。

このドリルワインダーだとどうでしょうか。



ギュイーーーーン!



何とらくちんです。


もう少し回転が速い方がいいのかなと思ったりしますが,間違って回しすぎたりするよりもずっといいです。
安全確実が一番早いんですね。




もしも,これがサドルの調整だとします。

このせっかく巻いた弦をまた全部緩めてからまた張り直すのです。


o(T□T)o





そうなると,やはりこのドリルの助けは便利なものです。


クラシックギターの弦の巻き方

この1弦と6弦をどっち向きに巻き重ねるかがポイントですね。
テンションを上げすぎてもだめなんですよね。

このとてもスタンダードにしてベストかなと思える巻き方を説明してくださっているのは,ギターライフさんのWEBです。
ギターライフさんの許可を得て掲載しておりますので,念のため。

ギターライフWEB





もちろん鉄弦のギターもOKですよ。

GOTOH製のペグの高級品でもばっちりです。





高級ギターでもこれだと深く入れすぎて傷つける心配がありませんね。

ちなみにこのギターは何でしょう。
タカミネでこのペグで貝がヘッド周りにあると言えば…。


そうです。押尾コータローモデルです。
KO-50という型式なので定価は50万というギターです。


発売前から期待して予約して買ったのに,「鳴りがとっても悲しいので何とか調整して欲しいー」という依頼でした。

確かに弾いてみると同情いたしました。


ダメ! (T∇T )( T∇T) ダメ!


テンションが緩い感じですね。箱が鳴りませんし,音が前に出てきませんね。


こういう場合に最近あるレシピで調整するのですが,弦高はもっと下げて,少しだけテンションを上げて,最後に隠し味のナット調整をするとどうでしょう!



w(°o°)w おおっ!!


というくらい変わります。
本人も喜んでくださって,メールをくださいました。


先日は素晴らしい調整をしていただいてありがとうございました。あれから毎日弾いてますが、音のバランスが良く、弾いててぜんぜん飽きません。手放そうかと考えていたギターですが、これからじっくり育てていこうと思います。



ちなみに調整の受け付けはきまぐれで,現状はほとんどできません。
生徒さんが困っているという時にやっているのですが,一度調整した方から次々来たりしますので,一般のギター調整には手が回らないというのが状況なんです。ご了承くださいね。


やはりギターは,調整が大切ですね。


そうやって弦を張ったり緩めたりを繰り返すようになるとこのドリルワインダーは大変便利です。




でも,それだけではないんです。
さらにいい使い道があるのです。




(・_☆) キラーン



ギターハンガーを壁につけるのは結構大変です。
木ネジというのが非常に力が必要です。

リーマーのエンドピン穴あけよりも大変です。

以前のギターハンガーは自力で付けましたが,それに懲りて,この度はこのドリルパワーを試してみましょう。





(≧ω≦)bグッ


きちんと付きます。ぐいぐいと押し込むパワーがあります。

ちゃんとネジが効くかどうかを,タップトーンで確認しましょうね。

石膏ボードの下のたる木が45センチか90センチか60センチかその辺のピッチを予想しながら音を聞きますよ。
ニコピン取り付けで鍛えた音の違いを聞き分ける耳でOKでした。


(* ̄m ̄) ププッ


どうしても水平方向しかネジが効かないなら,2本だけ効くように取り付けても落ちないと思いますよ。
一応ラッカー対応用に「ギターハンガーブラジャー」なるものを付けております。

ふさふさになっています。ほこりがたまるのが難点ですが。




こんな感じです。










すぐに手に取れますので,大変便利ですね。
力も要らず時間も早く簡単にこれができてしまうのがミニドリルのいいところですね。


さてさて,気になるお値段ですが。



私はこの内容からすればリョービのこれは高くはないと思いますよ。





握ったら手から離れなくてそのまま買ってしまったのですが,やはり,もう少しお安く…という気持ちもわかります。

実際に最初に見ていたのはデッカーのです。
これでもいいと思いますよ。





おそらく性能の差はほとんどないように思います。



探すとさらに安いものがあったりします。




良く見ると安いのに4.8Vです。もっとパワーあったりして。

♪~( ̄ε ̄;)  





こういうことも良くあります。


でもこういう小物でギターライフはちょっと楽しくなるんですね。



O(≧∇≦)O イエイ!!





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